ツキ板の染色仕上げ

2020/4/20

ツキ板は木目調シートと異なり、貼り方や塗装によって表現の可能性を広げることができます。下記の事例の納品させていただいた「瓦町FLAG」は、ツキ板の貼り方を市松や斜めに変えることによって色の違いを表現した事例です。

ツキ板の色違いを表現した理由としては、本物の木なので導管があり、光が入る角度によって色や木目の見え方が異なることで色違いがおきます。また同じ樹種でも同じロット(丸太)を使用せず、異なるロット(丸太)を混ぜて使用することで、あえて色違いを作り出し、木目のランダム感を表現するリクエストにお応えいたしました。

仕上げ塗装は色の違いによるランダム感が際立つように、ワイピング(染色)塗装仕上げを行いました。ワイピングによる染色仕上げとは、ツキ板全体に塗料を塗り込み、通常はこのまま乾燥させるのですが、ワイピングは乾いてしまう前に、塗料をウエスで拭き取り、さらに塗装が乾燥したあとに、全体を調整するために塗装を吹きかけます。そうすることで、元々のツキ板の導管による色違いやランダム感を消すことなく、表現ができます。

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斜めに貼る作業は、パネルサイズより大きいサイズで和紙にツキ板を貼りあらかじめ一枚物シート状にしたツキ板を使用します。斜めにカットし、縦、横と貼り分けをおこないます。ツキ板のはぎ合わせのジョイントに、Vで数ミリ程度の溝を入れる加工があるため、少しでもずれてしまうとツキ板のハギがみえてしまうため貼る際には特に気をつけます。

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瓦町FLAGで納品させていただきましたパネルは、フロアーごとに色が異なります。事前にすべてのフロアー分の色見本を下記の写真のように、フラットの状態で提出しており、決定色に合わせて納品させていただきました。

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特に注意した点といえば、色のバランスもそうですが、パネルの中に表現されるランダムの色ムラ感です。ナチュラルに色むらがあるため、面全体で不自然にならないように気をつけました。

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