【黒】の仕上げ
デザイナーのリクエストでいろんなご提案を行いますが、仕上げの色が黒色などは白っぽい色の次に多い気がします。実際には白い色の方が、光を拾いやすく陰影が綺麗に出るイメージがありますが、意外とそうでもないことに気がつきました。
これまでに素材、塗装の色、またはツキ板を染色など幅広く対応してきましたので、写真にコメント付きで掲載します。
凹みをゴールドにした事例。凹みの大きさが異なるため黒い面が変化する面白さがあります。

規則性あるラインではなく、”タイルが割れたイメージ”みたいにヒビっぽく仕上げてみた事例です。

エージングで品良くゴールド系を飛ばし、和紙のイメージを再現してみました。

続けて同じくエージング仕上げ。どちらかといえば、シルバーに近い黒系です。

オークのツキ板を染色した事例。黒くするのは問題ないのですが、色合いにはムラになりやすく安定しない仕上げです。

黒の仕上げ塗装です。光を拾い白の仕上げにはない陰影表現ができます。

ゴールドを不規則にエージング仕上げ。まだ事例はないのですが、個人的には特徴あるアートに使えそうです。EVホールの正面やちょっと大きめのアートがいいと思っています。

グレーと白のグラデーション仕上げ。トルネドで仕上げてみました。

クラック仕上げになりランダムに金色が入っています。エージングの種類になります。縦横斜めと金色になっていますが、刷毛で塗布することにより、後で割れて黒の下の金色が出てくる仕上げです。

水性系の仕上げ塗装になります。黒の光沢があり、高級感がある仕上げになります。

白のための黒い仕上げといっても過言でない仕上げ塗装になります。漆調のウレタン仕上げになり手間がかかる仕上げになりますが、他にない特徴ある仕上げです。

寒冷紗を貼った事例です。表面的に硬くなります。また黒く塗装を行うことで素材感を引き出します。
(通常、寒冷紗など使わないので面白い仕上げになります)


「照明が入らない箇所で使用する」とのことであらかじめに茶系で色を入れた事例です。わかりにくいですが、凹凸の下場に茶系を塗布しています。

岡山のデザイナーより依頼があったデニムです。

”黒い仕上げ”には、品良く高級感を引き出す色だと感じます。
番外編では、他にも炭のパネルや染めなどといったことにもトライしたことがあります。まだまだ可能性はあると思いますが、デザイナーとより良いアイデアと技術とのコラボレーションだと思いますので、なにかアイデアあればぜひご連絡ください。