Bespoke へのご依頼方法と実例 Green Style 立川のご紹介

デザイナーの皆さまから 「Bespoke に頼むには何をすればいいの?」 というご質問をいただくことが増えてきました。
そこで、ご依頼から納品までの流れを改めて整理し、最後に具体的な事例 Green Style 立川(設計:cmyk様) をご紹介します。このコラムを参考に初めての方もお気軽にご相談いただけますと幸いです。
ステップ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
① まずはご連絡 | メール・お電話・フォームのいずれかで「こんなリブやパネルを使いたい」「この雰囲気を出したい」など、ざっくりしたイメージをお聞かせください。 | 参考画像やスケッチがあるとスムーズです。 |
② 詳細ヒアリング | 過去事例やサンプルをお見せしながら、仕上げ・素材・納期などをヒアリング・ご提案します。 | オンライン/対面どちらでも対応可能です。 |
③ 納まり図のご提案 | 取付方法やリブのピッチ・厚みを考慮して図面化いたします。 | 「施工上の注意点」も併せてお伝えします。 |
④ ディテール調整 | 割り付けや納品される実際のツキ板等細部を最終決定。 | サンプルを作成し質感を確認できます。 |
⑤ お見積り提示 | 最終仕様をもとに正式なお見積りをご提出。 | ご予算に合わせた仕様変更も柔軟に承ります。 |
⑥ ご発注 → 製作・納品 | ご発注後、製作に着手。納期は案件ごとにご案内します。 | 施工業者様との連携までサポートします。 |
Green Style 立川のケース
シェアオフィスのファサードに 「単調のリブだけではなくインパクトがあるデザインを」 というリクエストをいただきました。
同じピッチのリブを使用するだけでは動きが少なくなるため、弊社からは 複数パターンのリブを使用し、厚みを変えながらフラットパネルを織り交ぜ、リブを強調する 内容でご提案しました。
さらに形状だけではなく ツキ板にもインパクトを持たせるために「ウォールナットの板目の複数ロット」を使用する こともご提案しました。
ウォールナットを同じロットのみを使用するのではなく、複数のロットを使用することで、 木目の色幅を出し木目にも動きを出すことが可能です。 ツキ板は木目のシートと異なり、特定の部位をカットして貼る作業で木目を自由にデザインすることが可能なことは大きな強みの1つと考えています。
複数ロットを使用した参考(写真はホワイトオーク)

先述のご依頼のステップ①②の段階ではリブの凹凸具合を確認しました。厚みを変えることで面にアクセントがつきます。パネルの小口箇所はウォールナットの同色による仕上げ塗装をおこないました。

また③では納まりの詳細を作図しました。図面には木目の流れ、厚みの記載、リブの品番などを落とし込み、より強くアクセントとして感じられるようにリブの方向、パネルの厚みを考慮しました。

以下の図面は弊社で各パネルを誤りのないよう製作し、施工業者様ともスムーズに連携が取れるように作成した資料です。どのサイズが何枚あるか、また施工時にどのパネルをどこに貼るかなどがわかるようナンバリングした上で、施工業者様とお打ち合わせいたしました。

実際に納品された写真はこちらです。

Green Style 立川のようにリブはどれを使うかではなく、 どう使うか を考えることで効果的に空間を演出することが可能です。 デザイナーの想いをカタチにするBespoke、ぜひご相談ください。