柄に溶け込むジョイント
パネルを使用する場合、大きな面の壁面に、天井からの下り壁に、柱型になどさまざまです。
過去コラムではジョイントについて触れたことはありますが、その際はジョイントにパテ埋め処理をするパターンでした。
→過去コラム > シームレスなジョイント
一言で『ジョイント』と言っても使用範囲、柄、柄のサイズなどで、ジョイント方法が異なります。
今回の柄に溶け込むジョイントは、
・ジョイントを柄に溶け込ませる
・グリッドが感が感じないデザインを優先したパネル
・見せる(デザインされた)ジョイント
のご紹介です。
【基本パターン】
基本的に柄に合わせてジョイントを決定します。
大体ジグザクになることが多く、その際一点気を付ける点がジョイントの入隅・出隅箇所のアール処理です。
同じアールで加工すれば綺麗に組み合うと考えるのが普通ですが、加工時の刃物流れや微妙なズレなどを考慮し、出隅と入隅のアールは変えています。


柄とフラットが重なる箇所でジョイントしてます。

こちらは柄の中で一番ジョイントしやすく梅柄を分断しない目立たない箇所で処理しました。下がり壁で同じ柄がずっと続いていく仕様です。



柄の一部に抜き箇所があるため、その箇所を活かし違和感なく仕上げました。


【柄によりジョイント部を工夫する】
仕上がりに違和感なく、最高に美しく納めるために四苦八苦してたどりついたものもあります。
主にスクリーンの製品になるのですが、ただでさえ残り幅の少ない箇所を分断するとその箇所の強度が弱くなります。様々な方法を検討をし、たどり着いた答えが『厚み方向を分断する』という方法です。
パネルをきれいに重ねてしまえば、ジョイント箇所が部分的に散らばるためあまり目立ちません。強度も保たれ、柄の繋がりに支障がない現時点でベストな方法です。





今回の柄に溶け込むジョイントは、いかがでしたでしょうか?
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