ツキ板練付のリブが出来上がるまで

2020/10/5

ツキ板練付のリブが出来上がるまでの流れをまとめみました。

サンプルや製品の納品時には、作業工程をがわからないことが多く、デザイナーさんや施工業者さんが「どうやって製作しているのかわからない」とお話をいただきます。

ルーツ

エレガントウッドの製品のルーツは、ELEGNAT RIBです。以前はリブのデザインが今よりも種類が多く、設立28年たった現在でも四角の形状のシンプルなリブは人気があります。

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加工

凹凸のリブは、刃物でリブを製作します。特注の場合は、刃物を組み合わせて加工することもありますが、リブの形状は写真のような形の刃物が必要です。

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サンプルの写真です。
現在63種類ほどのデザインがあります。以前は100種類を超えてました。種類が多すぎたこともあり、デザイナーさんが迷う、ということも数多くあったので、数年前にスリムにしました。
カスタマイズできるので、リブ材でも特注のデザインご依頼可能です。

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ツキ板を貼る

ツキ板はあらかじめ和紙に貼った状態のものを使用します。ボンドを振り、基本的にアイロンで貼るという作業内容です。
たまに、機械で貼っているのか?海外で製作しているのか?などのご意見をいただきますが、本社の福岡県大川市の自社工場で製作しております。

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アイロンでツキ板を練付しますが、工業用のアイロンで家庭用と比べると熱が高く、またスケートと呼ばれる金型をつけております。
スケートは、四角のものもあれば、三角や丸いものも存在します。リブのデザインに併せて使用を変えております。

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リブの練付の特徴として、熟練ではなく素人が作業をすると、内側に空洞ができ浮きが発生しますが、入隅に綺麗に貼り込んでいます。

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仕上げ塗装

最後は仕上げ塗装です。塗装完成までにいくつもの工程があります。研磨、サンディング塗装、仕上げ塗装をおこないます。
着色の場合は、ワイピングと呼ばれる手法やカラーフラットなどの手法をおこない、調整していきます。最後の仕上げなので、気を使うところで最も仕上げを左右する重要なポイントになります。

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納品事例

リブの納品事例は多く、特に角リブが多いです。

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> MOP仙台港 フードコート

> 三井ホーム デザインステーション大宮

> 虎ノ門35森ビル


最近は木目シートに併せた色での指定が多いです。
しかし、ツキ板の表情を一番綺麗に生かせるのはクリヤー仕上げです。または溶剤系を使わないオイル仕上げなどです。

さまざまなご要望にお応えできるようにこれまで試作などをやっておりますので、リクエストの際はお気軽にお知らせください。