シームレスなジョイントの作り方

2020/6/22

「デザインウォール」と呼ばれるシンボリックな演出の壁面を見かけることが増えてきました。マンション、商業施設やホテルのエントランスなど「目立つ場所」でご使用されるケースです。

デザインウォール=特徴的に演出としてとらえると、凸凹へのこだわりを持ったデザインが多く、「ダイナミックに演出したい」となるとジョイントの位置を見せずシームレスに見せたい!というリクエストも少くありません。

壁面意匠パネルを使用する際に必ずでてくる課題として割付、出隅、入り隅、仕上げ塗装、、、など様々ありますが、本日はパネルのジョイントについてのお話です。

パネルというと、どうしても柄や仕上げの表情をどうしようか?という考えがメインですが、実はジョイント部も意外と大事なポイントです。その一点をどう納めるかで、仕上がりの見栄えが左右されることもあるからです。

綺麗なジョイントの見せ方として、シームレスなジョイントの方法をご紹介します。この方法は、特に大きい壁面、つまりパネルのグリット感をなくしたようなシームレスでつかいたい時に効果的です。その理由は、大きな面を一枚ものに見せ、迫力のある壁に見せるためです。

では、どうすればジョイントを消すことができるのか?それはジョイントを埋めて消すことです。

わかりやすくその工程をサンプルと物件施工事例の写真にてご紹介していきますね。



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①パネル施工

パネルはジョイントが合うように設計しております。施工面の上下左右の外側で逃げをつくり、ジョイントになる箇所はカットは不要です。

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②ジョイントをパテ処理

今回のテストのパテは、「一発パテ」を使用しました。
指でジョイント箇所の目地の中に刷り込むイメージです。不陸がないようにします。

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③ペーパーあて

パテの乾燥後、ペーパーあての工程。凸部の形状を崩さないように当てるのがポイントです。

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ジョイントの隙間がうまり、シームレスになりました!
この後④塗装の仕上げを行う流れです。

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同じ方法ででジョイント位置が違うもののビフォーアフターです。

最後に①〜④の工程を行いジョイントをシームレスにみせている納品事例です。

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いかがですか。とてもダイナミックで動きのある壁面に見せることができてますね。

このようにジョイントの処理はとても重要なポイントです。
迫力のある壁面を作りたい場合はぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。

その他シームレスにする以外の方ももちろんありますので、今回の内容やその他のお問い合わせ、ご相談おまちしております。


参考リンク

「一発パテ」関西パテ化工業

塗装のためのパテ処理をしてみた!