うづくりって何?

2023/8/5

今回は知っているようで知らない人も意外と多い ”うづくり” についてお話します。

”うづくり”  漢字で書くと ”浮造り”

名前の由来は加工の際に使用する道具の名前からきています。

主に*苅萱(カルカヤ)の草の根を水にさらした後に干して束ねた道具のことで、使用する素材によってはブラシなども使用します。※弊社ではブラシを使用しております。

*苅萱(カルカヤ)・・・イネ科の植物で、見た目はススキに似ていて、根をたわしやハケなどの材料として使用することが多いです。

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↑ カネブラシ(荒削り)で表面を削った後に

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↑ ブラシで仕上げをおこないます。

”うづくり”に適している素材は、杉やヒノキなどです。杉やヒノキなどは他の素材に比べるとやわらかいので”うづくり”の加工に適しています。

木目には夏目と冬目があり、夏の間に育つ部分が夏目。冬の間に育つ部分を冬目と呼びます。夏と冬の成長スピードの違いによって生じます。夏目の部分はやわらかく、冬目の部分は固いため夏目の部分が削られ凹凸が生まれます。

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”うづくり” (ブラシ)のかけかたや回数によって削り方が異なるため仕上げの質感や見え方も変わってきます。 ”うづくり” の最大の魅力は手触りと凹凸によって生まれる陰影なのでアクセントとして一部分での使用もおすすめです。

弊社ではイメージに合わせてツキ板の樹種や木目(板目・柾目)、仕上げ(うづくり・クリアー塗装又は着色塗装)などもご提案できます。