ツキ板のクリヤー仕上げの美しさ
天然木ツキ板は、ご存知のように自然が作り出すもので、木目や色合いのコントロールはできません。ですが、化粧板に貼り、着色塗装を行うこともできますが、今回はクリヤー塗装にフォーカスして少しご説明できればと思います。
着色塗装とは?
読んで字の如く、色を着けます。右はクリヤー、左にかけて段々と濃くしています。シートと併用して使ってもらうケースも増えていますので、「○○メーカーさんの、○○ー○○」の色合わせといった内容でのリクエストも増えています。

しかし、本来はツキ板の色合いを最大に引き出そうとすると「クリヤー塗装」が一番綺麗だと考えています。
弊社のギャラリーの事例をみても、クリヤー塗装での納品事例が多いように感じます。
ブラックチェリーを使用した事例
レジデンスのトイレ内に使用してもらったケースです。不規則なパネルが並び、ツキ板はブラックチェリーをランダム貼りで使用しました。色合いは薄いピンク系でクリヤー仕上げ。チェリーの特徴として、日に焼け、経年劣化で色がじわじわ濃くなることが特徴です。エルメスの店舗に使われるツキ板としても有名です。

同じ樹種を使った事例
ホテル阪急レスパイア大阪で、ホワイトオークを使ったもらった事例です。
オークのナチュラルなツキ板の色合いがとても綺麗な事例です。

6種類の異なるツキ板
個人的にも非常に思い入れがある案件の三井ホームデザインステーション大宮。
着色で色合いを変えるのではなく、6種類のツキ板を使用してグラデーション感を出しています。裏話をすると、着色塗装では”塗装した感”があからさまに出たので、クリヤーに変わったということですが、ツキ板本来の色を綺麗に表現できた事例だと思っています。

他にもまだまだ事例があります。
着色でのクリヤーの良さを感じていただければと思っています。