凹凸(三次元)にツキ板を貼る

2021/1/18

リブ材などのストレートな凹凸の掘り込んだデザインではなく、三次元の凹凸を作り出し、その表面にツキ板を貼ることができます。

初めて紹介するデザイナーに、無垢材などと間違われるケースもあり、いまでも「ツキ板は伸びるのか?」という質問も多くあります。

写真や製品をみせ、作業工程や「これ以上の深さはツキ板が貼れない」というご説明もさせてもらいます。

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工程はリブ材の練付と同じで、ツキ板を和紙に貼りシート上にします。アイロンでボンドの接着、最後は真空プレスという流れです。

凹凸の三次元のスケールを調整、大小混ざる凹凸のデザインはもちろん対応可能なのですが、必ずある程度のサイズ感で試作をおこない、デザインのバランス、ツキ板が貼れる確認をおこないます。

過去の経験上、「理論上、大丈夫」ということはありますが、中にはそうならなかった、かなり苦労したケースもあります。凹凸の深さと方向と大きいサイズと小さいサイズの複合のデザインなど「大丈夫、間違いない」と必ず言い切れることができないのです。

また、ある程度な大きさの試作をすることで、弊社もデザイナーも安心して次のステップを踏めるのは大事なことだとも思っております。


これまで、色々なプロジェクトに参加させていただきました。空間や壁面のスケール感にあうように、凹凸のスケールも調整できます。当然。仕上げのツキ板の色や仕上げ塗装で着色も可能です。

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凹凸のデザインにツキ板を貼ってご提案を繰り返すうちに、次の課題が見えてきました。

昔から使われるナグリ(名栗)。どういう風に加工され、どんなところに使われていたのかを徹底的に調べ、われわれのものづくりの次にステージに結びつけようと思っています。

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デザインパネルが空間デザインの中で、使いやすさなどもあるため定着化してきた感じもありますが、反対に「機械的」「デザインが面白くない」というお声もいただきます。

非常に参考になったので、次回noteに書こうと思いました。